けいとけーのメモ書き

私は絶滅危惧種です。燃やさないでください。

地頭王No.1決定戦&新しいアナログゲームを作った。《やってみたいけど実現しなさそうな企画を書く》

今度こそ本当に実現しなさそうな企画を書く。

 

 

こういうことを考えてみたい。

例えば将棋というゲーム。たとえ地頭が良くても、初心者が達人に勝つのは難しい。

それはなぜか。

それは、定石の知識だったり、失敗した経験だったり、そうした長年の経験の有無が、大きなアドバンテージになるからだ。その場の頭の回転やキレといった地頭だけでは、なかなか勝てない。

 

しかし、世の中が「地頭」と聞いて想像するのは、「長ったらしい語句が正解のクイズに答えられる」だとか、「辞書を丸暗記した」とかの、知識偏重な「長年の経験」寄りの頭の良さではなかろうか。その証拠に、"頭の良さ"を問うバラエティ番組で問われるのは、頭のキレではなく知識ばかりである。

 

むかつく。キレだけで競える、そういう楽しいやつが欲しい。

 

そうか。

 

だったら、経験が全く通用しないゲームをその場で発表して、トーナメント形式で競わせたら、地頭王No.1決定戦ができるじゃないか、と思いついた。

 

でもどうしよう、「経験が全く通用しないゲーム」...つまり、「この世で一回も発表されていないゲーム」を作らなければならない。要するに、自分で作らなきゃならん。

 

...作るくらいは自分でやるか。

 

 

ということで作った。

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先手・後手で一手ずつ指しあい、自分の王様が取られたら負けっていう、将棋に近いゲーム。簡単なルールを紹介する。

1.初期配置はさっきの写真の通り。

2.7種類のコマを使う。

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3.進める範囲は、円周上で黒く塗ってあるところの1マス。(黄色いチップは、進める場所を表しています。試合中には使いません。)

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ただし、変なコマがあって、太巻きみたいなコマはすげえ直進できる。(他のコマにぶつかるか、盤上から出ない範囲で。)また、いかにも乗り越えそうなコマは、一つ飛ばしに進む。

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4.相手のコマは取れて、自分の持ち駒にできる(ただし、とったところで止まらなければならない。)

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裏返すと自分の色になります。

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5.とった持ち駒は駒台に置いた後、盤面のどこにでも、また、方向を変えて打っても構いません。(正確には、自分のマスから8方向、好きな方向に打ってもいいってことです。)

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 こういうのもアリです。

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こういうのはダメです。

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6.すでに盤上にあるコマも、一手使うことで方向転換できる。(ただし、その場から動くにはもう一手必要。)

7.最終的に、相手の王をとった人が勝ちです。

 

で、このゲーム、将棋に似てるから、「長年の経験」をもつ将棋経験者が有利なんじゃないかとも思うでしょ?

個人的にテストプレイをしたんですが、「定石」は全く使えません。(格言は多少使えちゃうかも。)まず、穴熊や美濃が固いかどうかもわからない。そもそも囲いって何?って感じ。「成る」とかもないので、歩を垂らすとかもできない。その場で読む、頭の回転で戦うしかない。

そして何より、むっちゃ考える。1手先も読むのが難しい。相手はコマを打ち込んでくるかもしれないし、なんせ、「コマは回転させることができる」というルールのおかげで、何が起きるか膨大な選択肢がある。直観力も必要になってくる。

あと、王を詰ませるのはすごく楽しかった。矢印がそのまま詰み筋として見える(風向きを示す天気図みたいに。)ので、終盤の攻防はエキサイティングだった。

 

こういうゲームを、その場で発表し、丸一日かけて戦って、できれば賞金とかも出せたらいいなと思った。

でも、このゲームを用意するのがすごく大変だった。ポーカー用のチップを木工用ボンドで一枚ずつくっつけ、油性マーカーで慎重に絵を塗り、二三日乾かさなきゃいけない。その間部屋はボンドの匂いで臭くなるし、これを何セットも作らなきゃいけないと思うと気が滅入った。多分、予算も簡単に底をつく。

こうして、ゲームを人数分用意する、という段階でこの計画は頓挫したのであった。その先に集客とか会場確保とか、スタッフにルールを教え込むとか、いろんな大変な手続きの数々の、さらにもっと手前の段階で、「この企画は実現できない」と思ったのだった。

 

 

 

この企画は著作権フリーです。私は無理でしたが、実現できる方は実現してください。泣いて喜びます。

もしくは、「こういうのが手筋かもよ」とか考察された方もご一報いだけたら嬉しいです。多分ご一報いただける時点で私より確実に強いと思うけど。(将棋部とかに持って行こうかな...。)

あと、せっかく作ったので、このゲームやってみたいという方はお声かけください。予定が合えば持っていきます(チェスクロックも一緒に)。

 

 

 

無力を恥じつつ。

けいとけー